渋川市中郷にて、花柄彫刻入りの和型墓石完成です。

こんにちは

天翔堂の岡﨑です。

今回、渋川市中郷にて、綺麗な花柄彫刻入りの和型墓石が完成いたしました。

大きさは約3m×3mです。

こちらの墓地は、昔ながらの和型墓石が多い場所です。

お施主様は、ホームページを見てくださってご来店をいただきました。

奥様を亡くしてすぐに色んな石材店が訪問営業に来たそうですが、お墓を作る気になれなかったそうです。

それから、少し時間が経ちご自分で石材店を探し始めたそうです。

最初はどんなお墓にしたいのか、お施主様自信もわからないようでした。

それでは、どんな奥様でしたか?と聞くと

お花が好きで、誰にでも優しくて、とても柔らかい雰囲気のある尊敬できる女性でした。というお言葉をいただけました。

それならば、全体的に丸みのあるデザインにしてお墓を彫刻してはどうでしょうか?

という提案に、それはいいですねと言っていただきました。

その他のご要望は、和型の黒御影石。

入口から近くて目に留まりやすいので、側面も少し豪華に見せたいなどなどでした。

デザインをいくつか作成して、だんだんと形になってきました。

また、墓地の写真にそのデザイン図面を合成する事でイメージが出来たようです。

基礎は、鉄筋コンクリートです。

最初あったブロックを基準に、型枠製作をして取り付けをしました。

鉄筋は、2段組みです。

生コンクリート打設時には、一輪車で搬入しました。

工業用バイブで気泡を抜いて、強度を出します。

また、仕上げ用の工具で表面の気泡も丁寧に抜きます。

コンクリートが乾きましたら、工事開始です。

墨出しをして、材料を搬入します。

今回は、防水塗料を塗布しました。

石が水を吸わないように、基礎との設置面や、裏面などに塗りました。

石は水を吸うものですが、その水がしばらく石から抜けないとその部分だけが変色します。

また、お日様が出て乾燥するともとの色に戻りますが、何とかならないか試行錯誤していました。

基礎との設置面は磨きをかけた上に、防水塗料を塗りましたのでかなり効果が期待できそうです。

今ではすっかりあたり前のようですが、石と石の設置面には必ず接着剤を塗ります。

ただ、違うのは天翔堂では2種類使っている事です。

ガチガチに固まるタイプは、2色の材料を練り合わせる事で固まっていきます。

上の写真のように、木の板でいつもネリネリしています。

もう1つは、チュウブになっていて器具で押し出して使うタイプです。

こちらは、固まっても弾力があります。

カロートは、はめ込み式になっています。

溝にはめ込む事で、地震などの揺れに強いです。

また、溝には接着剤を塗りますのでとれてしまう事はほとんどないと思います。

そして、弊社ではカロート(納骨室)の材料の厚みをなるべく厚くしています。

他社では、弊社の半分または7割ほどの厚みが多く見られます。

カロートは、お石塔の重量の全てがのる所なので特にこだわっている部分です。

弊社のこだわりとして、ステンレス耐震金具をふんだんに使う事があげられます。

特に、石と石は当たり前ですが、石と基礎にも金具を入れています。

また、ただ入れるだけではなくて接着剤も使いながらですので、ひと手間ですがこだわり部分です。

最近では、全面石張りが主流となりました。

草が生えないなどのお掃除やメンテナンスの部分で、お客様に支持されています。

小柱は黒御影石にしました。

最初に仮置きをして、位置を決めました。

また、接着剤はいつもよりすぐに固まるものを使用しました。

小柱は軽いので、工事中に動きやすい為です。

敷石の裏側には溝を入れました。

こうする事で、石が動かないようになります。

冬場、寒い時期に水が凍ります。

敷石の裏側に偶然溜った水が氷ると石が押し出される事があります。

そういう場合に、この溝があると効果を発揮します。

墓石本体には、10センチ角の石を入れて耐震施工をしています。

ステンレス棒などは、設置面が少なく曲がってしまう可能性もあります。

弊社では、この方法を採用しています。

こだわりの小柱は、蓮華彫刻と曲面。

小柱は、一部を黒御影石にしてアクセントをつけました。

奥様の大好きだったユリの立体彫刻を入れました。

親柱にも、ユリの彫刻を入れました。

灯篭は、八角形の丸みのあるタイプです。

台が重くて、職人さんが苦労していました。

香炉は、上に供物がのるように平になっています。

家紋は全体のバランスを見て水鉢に彫りました。

自然が好だった奥様とお施主様の為にもう1つ、自然石風の物置台。

こちらは、私の気持ちとして贈呈させてもらいました。

納骨室内部は、取り外し可能な棚石を入れて全面にお骨が納められるようになっています。

納骨室には、どのくらいのお骨が入りますか?

とたくさんのお客様からのご質問がありましたので、お客様の声を形にしました。

物入れの施工はかなり苦労しました。

石が合わさる部分がたくさんあり、難関でした。

タオルやお掃除道具、線香やライターを収納できます。

新人君も頑張りました。

納骨時は、お施主様の笑顔も見れました。

最初にご来店くださってから、数か月が経ちました。

納骨のお手伝いをさせてもらいながら、お施主様が当初より元気になっている気がしました。

本当に良いお墓づくりをさせてもらったなぁと感じました。

また、お施主様からお言葉をいただきましたのでご覧ください。

『先日はお世話様でした。完成がギリギリでしたが、想像以上に良いお墓ができたと思います。

ありがとうございました。 墓を作ることに前向きになれない私の心に穏やかに寄り添っていただき、とても助かりました。』

 

おそらく、石材店の皆さんが感じる事。

お客様からの、ありがとう。

そう言っていただけるのが本当にこの仕事をしていて良かったと感じる瞬間です。

でも、もっとお施主様に寄り添うにはどうしたら良いか。

お墓を建てさせてもらう事以外で、何ができるのか考えていく必要があると感じました。

それは、今後の新しい課題としまして、筆を止めたいと思います。

この度は、お墓の工事をさせていただきまして大変ありがとうございました。

今後は、メンテナンス含めて長いお付き合いになると思いますが、どうぞ末永くよろしくお願いいたします。

岡﨑輝行

 

ご覧いただきありがとうございました。

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株式会社 天翔堂(てんしょうどう) 店長 岡﨑 輝行

群馬県高崎市菅谷町20-1

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