高崎市営八幡霊園2種、様式にて南アフリカ産洋型墓石、緑色で模様の綺麗なお墓が完成しました。
2017年11月7日火曜日
こんにちは。
群馬県一円で、お墓の仕事をさせていただいています、高崎市の石材店 天翔堂の岡﨑です。
先日、高崎市営、八幡霊園、2種、様式の墓地をお持ちのお客様から、お墓のお見積り依頼がありました。
埼玉県のご実家の墓所の解体もお見積りしてほしいとの事でしたので、そちらもご紹介させていただきます。
こちらのお墓は、間口3mの奥行4mです。
とても大きな墓地ですので、石の量も多く墓石価格も通常より高めになると思います。
自由墓地の様式は、碑石の高さ制限が120㎝以内。
土台盛り土の高さ制限が50㎝以内。
側方柵は、64㎝以内。
この数値は、石の既製品が昔から1尺(約30㎝)の高さのものが主流でしたので、それを2段積み重ねる事を想定していると思われます。
ですから、2尺+目地=64㎝以内という計算です。
また、灯篭の高さはそれぞれ碑石の最高限度の高さを超えないものとします。
お見積りをする時は、かならず周辺のお墓を見て歩きます。
こちらの区画は、黒御影石の墓石が多いのが特徴です。
というのは、群馬県のお墓は基本的に黒御影石を使う習慣があり、古い区画ほどその習慣が顕著に出ていると思われます。
最近の傾向としては女性の意見も反映される事が多くなり、このようなピンクや緑の石を使う機会も増えてきました。
しかし、この2種という区画ではそれほどピンクや赤という石は多くないようです。
このように、時代時代で使われる石の種類が変化しているのですが、最終的にはお客様の好みとなると思います。
お客様の墓地の近くには、それほど奇抜なデザインはなく、黒御影石や白御影石といったオーソドックスな石を使ったお墓が多いようです。
ですから、オーソドックスなものと、少しだけデザイン性を上げてみたものを数種類づつ作図してみようと考えています。
最近は新しいデザインを考えています。
今回は、こちらのデザインも提案してみようと思います。
作図は全て、私、岡崎がしています。
施工もしやすく、メンテナンスもしやすいデザインです。
価格面でも、お手頃価格でお求めやすくなっております。
そしてこちら、洋風を意識したデザインです。
階段は正直使いにくいので、フラットにした方が良いでしょう。
デザイン的には、階段があると威厳が出ますのでパッと見の印象は大きいと思います。
お石塔も、飾りが多く重厚感が出ています。
ご参考まで
2017年11月13日 月曜日
さて、お客様は新しくお墓を作るだけではなく、埼玉県のお墓の撤去もするので、見積もりをしてくださいとの事でした。
さっそく、高速道路で狭山市のお寺様まで行ってきました。
埼玉県はあまり詳しくありませんが、こちらのお寺様は以外と緑が多いなぁという印象です。
そして、とても広く威厳がある雰囲気です。
お寺様の脇道を抜けると墓地が見えてきました。
途中に、文化財保護の看板がありました。
たくさんの大名笠付きのお墓が並んでいます。
こちらのお墓には、蓮の彫刻がしてありますが、つぼみだったり、花だったり全部違うんですね。
石工さんの仕事は、ずっと残りますから当時の事を考えながらお墓を見るのも面白いですね。
話がそれてしまいましたが、お客様のお墓はさきほどの大名墓の脇を通っていきます。
そして、この写真は墓地の脇道からの撮影です。
小高い山の中腹に寺院様があり、裏山斜面に墓地が広がっています。
たまたま、茨城の業者さんがお墓じまいの工事をしており、名刺交換をしました。
少し情報交換をしたら、お客様のお墓のまわりをひたすら歩いて機械の搬入経路を探します。
お客様の周りの道は、比較的狭く、お墓正面に続く道は機械の搬入ができそうもありません。
お墓の裏手の道は、途中が狭いのですが何とか搬入できそうです。
道が平ではないので、道板が必要かもしれません。
1時間ほどかけて、念入りに現場調査をしました。
2018年5月
八幡霊園の墓地の大きさに合わせて、いくつかご提案させていただきましたが、その後工事のご依頼をいただきました。
まずは、基礎工事です。
根掘りをした後は、砕石を入れて、ランマーという機械で転圧します。
布基礎は、元からあるものです。
砕石は2トンダンプに1台入りました。
土は、この大きな袋に8袋出ました。
この区画の大きさをものがたっています。
配筋、型枠を取り付けました。
次に、生コンクリートを搬入しました。
生コンクリートは、柔らかいのですがスコップなどで送らないと隅々まで行き渡りません。
生コンクリート打設後、水平にならします。
次は、石材の搬入です。
部材が多いので、トラックで使う分だけ搬入しました。
今回は、道路から搬入できました。
ただ、正面には大きくて重たい部材の親柱がありますので、移動式ミニクレーンを設置して工事を始めました。
敷石も大きくて施工は大変です。
正面の親柱と敷石の取り付けが終わりました。
一段目の部材を取り付けようとしたところ、元からある基礎が少し水平が狂っているのに気が付きました。
サンダーで基礎を平にする作業は、想定していませんでしたが常にこういう道具は積んでありますので、すぐに作業に入る事ができました。
一段目の部材の下場ですが、切れ込みが入っています。
これは、モルタル(砂、セメントを混ぜたもの)を使い設置する時に、この切れ込みにモルタルが入り込む事で耐震対策になるからです。
部材と部材がくっつく場所には、2種類の接着剤を使用します。
一段目のが外柵(囲い石)、取り付け完了です。
ステンレスL字金具は、耐震対策ですが、こちらは基礎と石に取り付けました。
次に、ベンチ兼物入の取り付けです。
物入れの取り付けは、非常に難しいので苦労しました。
扉の金具に合うように、慎重に笠石を取り付けていきます。
逆側もベンチが付きますが、こちらは物入れはありません。
次にカロート(納骨室)の取り付けです。
手前の部材に、溝が二つ見えますでしょうか?
あの溝に、カロート(納骨室)の部材がはめ込まれます。
溝にはめ込まれた写真です。
また、納骨室の棚は2段になっております。
2段の手前部分は取り外し可能で、1段目の土部分にお骨を納める事もできます。
2段目を全面にお骨が納められるようになり、たくさん納骨できるようになりました。
2段目の囲い石取り付け開始です。
同様に接着剤を使用しております。
こちらも同様に接着剤を使用しています。
接着剤は惜しみなくたっぷりと使用します。
接着剤を使用しながらも、もしもの為にステンレスの金具を取り付けていきます。
接着剤も金具も、完璧ではないと思います。
でも、併用する事でもう一つを補い合い、相乗効果があると思います。
次に埋め土をして、貼り石工事です。
埋め土は、カロート(納骨室)を外から抑える為に入れます。
カロートは、カロートの上にのるお石塔の重さと、埋め土によって動かなくなります。
貼り石が終わり、目地作業に貼ります。
次にお石塔本体です。
墓誌の取り付けも接着剤を使用します。
墓誌台の取り付け完了です。
お石塔の取り付けも完了です。
目地をして、仕上げ、点検をして完成です。
お石塔の石種は、南アフリカのオリーブグリーンという石です。
外柵は、松青石という中国の石です。
オリーブグリーンは、とても綺麗な石で、色もそうですが模様も綺麗です。
本当にこの石は綺麗で今度、この石で展示品を作りたいなぁと考えているほどです。
お施主様は、シンプルで立派なお墓が出来たと喜んでいました。
その後、お寺様を紹介させていただき、開眼供養、納骨式となりました。
後は、古いお墓の解体工事が有りますで、そちらも頑張りたいと思います。
今日はブログを見てくださり本当に、ありがとうございます。
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