群馬県高崎市上並榎町の天竜護国寺様にて、奥行の長いグレー御影石の洋型墓石が完成しました。基礎の下には樹脂杭を、15本ほど打ち込みました。

群馬県高崎市にて、墓石工事をしております。

㈱天翔堂の岡崎です。

よろしくお願いいたします。

さて、群馬県高崎市上並榎町の天竜護国寺様にて、奥行の長いグレー御影石の洋型墓石が完成しましたのでご紹介いたします。

 

完成前↓

 

完成↓

 

いかがでしょうか。

こちらの墓地の大きさは、間口125㎝×奥行630㎝ほどになります。

間口に対して、奥行がかなり長く寺院墓地ではこのような縦長の墓地が時折見られます。

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こちらのお墓の工事内容です。

①既存墓石撤去

②基礎工事

③新しいお墓の取り付け工事

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まず①既存墓石撤去からご説明いたします。

お施主様の、祖父にあたる方がこのお墓を作ったそうです。

職人だったそうで、基礎はご自分でされたそうです。

ここから左を見ると観音山の観音様がはっきり見えます。

観音様がお好きだったのでしょう。

後ろはこのようになっております。

コンクリートの柱と、金物で外柵が作られています。

裏は、コンクリートで土間が打ってありますが、ヒビ割れしています。

工事前に、お寺様で魂抜き(閉眼供養)をしていただきました。

最初に、取り外すのは観音様になります。

灯篭も倒れると危ないので、早めに取り外します。

お石塔の台を取り外すと、あとはコンクリート製外柵と基礎の解体です。

削岩機で、細かくして撤去していきます。

大きな塊は、吊って撤去していきます。

基礎の中には、13mmくらいの鉄筋がびっしりと入っていました。

トラック一台くらいの量でしたので、すごい量です。

さすが職人さん(施主様の祖父)の仕事です。

ダンプで、4台~5台ほど撤去したものが出ました。

既存基礎を撤去すると、玉石などがたくさん出てきました。

 

それでは、次に②基礎工事です。

基礎の穴を掘り始めると、まだまだ石が出てきました。

昔は、基礎の地盤づくりとして石を埋めていましたので、そういった石がたくさん出てきました。

さらに掘り進めると、水が出てきました。

お寺さんが高台にあり、少し下がって墓地が広がっています。

お施主様の話では、墓地の塀際に小川が流れていたそうです。

その小川は、いつしか埋められてしまったのですが、水脈は墓地の下で生きていたのでしょう。

この水対策として、昔、石をたくさん埋めて地盤づくりをしたのだと思います。

実は、このお寺様の墓地ではあちこちで傾いているお墓があります。

それは、この水のせいでもあるのですが、昔の基礎はあまり石や砕石が下地に入っていないのも理由です。

今回の対策として、2mの樹脂杭を打ち込む事にしました。

幸いな事に、2mの杭は途中で硬い地盤にぶつかりそれ以上入っていきませんでした。

表面に土があって、その下に水があって、さらにその下には固めの地盤があったようです。

このまま、打ち込みを続けます。

2mの杭が、160㎝くらい入るとそこから打ち込めなくなりました。

杭を打ち込んだら、砕石を入れていきます。

砕石だけだと落ち着かないので、セメントを混ぜながら地盤を作っていきます。

地盤作りが終わりましたら、型枠を取り付けて、鉄筋を2段で取り付けました。

生コンクリート打設は、ポンプ車を使います。

なかなか迫力ありますね。

バイブをかけて、生コンクリート中の気泡を抜いていきます。

打ち終わりです。

枠を外しました。

この後は、③新しいお墓の取り付け工事です。

まずは、敷石から取り付けていきます。

完成した後で、雨水が流れるように水勾配も考えながら取り付けていきます。

距離が長いので、大変でしたが敷石の取り付け完了です。

2段目、後ろの囲い石です。接着剤を入れて取り付けます。

次は、塔婆立ての笠石です。笠石の下場のホゾ穴に、柱から出ているホゾがはまる設計です。

敷石、土台の石を順調に取り付けて、お石塔の台の取り付けです。

この台には、ホゾ穴があり四角い石を取り付けます。

お石塔の下にも、同じようなホゾ穴がありそこに四角い石が入るように設計してあります。

洋型墓石は地震に強いと言われていますし、通常は石材用の接着剤でも外れる事はほとんどありません。

このホゾ加工は、お施主様が安心できるようにと考えた設計です。

このお墓の特徴として、ベンチ兼物入があります。

石の扉は重いので、開ける時が大変です。

そこで考えたのは、アルミ製のレールを取り付ける事です。

石の溝ですと、滑りが悪くてなかなか使い勝手が悪いので今回は考えて設計してみました。

完成した写真です。

後ろからの写真です。

ヒビ割れしていた、コンクリートは撤去して砂利を撒きました。

お墓が完成しましたら、開眼式です。

当日は、工事前にお寺様に預けていたお骨をお墓に納めました。

今回、一番大変だったのは、やはり地盤作りでしょうか。

お施主様にも、土木工事みたいだねと言われるほどでした。

ベンチが足の悪いお母様に、気に入ってもらいましてとても良かったです。

法事中も座っていただき便利そうでした。

これからお墓を作る方は、参考にしてみてください。

ご拝読、ご視聴ありがとうございました。

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ご覧いただきありがとうございました。

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株式会社 天翔堂(てんしょうどう) 店長 岡﨑 輝行

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